ゼブラ•ハイポテンシャルな子供達

 こんにちは、今日は私が以前からとても興味があり研究しているある子供達のことについて話したいと思います。日本ではまだあまり知られてなく適切な本なども出版されていないので、是非この機会に知って頂きお役に立てばと思います。

 

 能力がないはずではないのに学校生活からはぐれてしまっている子供たち。。。

 

  • 学校の勉強に興味がない、授業についていけない、もちろん宿題は大嫌い
  • 授業中におとなしく自分の席に座ってられない、又はぼんやり空想にふけている
  • 生意気な態度で先生に反抗し、大人に反論する
  • 学校が面白くない、カラダがだるいと登校拒否をする
  • ADHA 注意欠陥 多動性障害と診断された
  • 物事に以上に執着する(毎日同じ服を着たがる、いつも使っている物の色や形が違うと混乱する、いつもと違う道を通ると不安がる、頑固で融通が利かない)
  • 他の子供達と上手に遊べない
  • 感情の起伏が激しく情緒不安定

 子育てに困って相談して来られるお母さんの中にこのようなお子さんを抱えていらっしゃる方が多々おられます。それは心配になるでしょう。自分の子供が学校や周りの環境に適応性がないのを見て、大人になって上手く社会で生きていけなくなるのではないかと親として不安になるのはあたりまえです。その上、他のお母さんや先生から手に負えない子とレッテルを貼られ、どんな教育をしているのかと陰口を叩かれることも。。。でもどうしてあげれば良いのかしら。。。

 

 ちょっと待って、あまりに大変すぎて見落としたり忘れたりしていることがありませんか?

 そう、彼らの持っている特殊な能力のことを。。。(特に幼少期に見られた能力)

 

  • 動物や恐竜の名前や特徴にとても詳しい
  • 立体的なおもちゃ、レゴなどで凄いものを組み立てる
  • ロジカルなゲーム(オセロ、将棋、囲碁など)をすぐに修得し大人を負かすこともある
  • 手先が年齢以上に器用で大人がビックリするような精密な物を作る
  • 優れた音感を持ち、歌を上手に歌い、習わないうちから楽器が弾ける
  • 創造的で印象的な色合いや構図の絵を描いたりする
  • 好きなことであれば何時間でも集中してやっている
  • 運動神経が抜群で他の子供をリードする結果をだす

 このように特殊な能力を持っているけれど学校に適応性のない子供達をフランスのある専門家は自分の著書の中でゼブラと呼んでいます。ゼブラは馬にシマシマ模様があるだけで馬と群れをなすことができません。特に馬と違うのは調教することのできない動物だというところです。調教された美しいサラブレッドにはなれない、一般の学校で正しいとされている教育では育たない子供達なのです。学校で落ちこぼれの子供達の中に非常に知能指数の高い(IQが130以上)子供が多くいることが最近の調査で分かってきました。その子達がゼブラなのです。

 

 正確にはギフテッド(ギフトのように地上に降りた天才)又はハイ•ポテンシャル(高い能力と可能性を持っている)と呼ばれるのですが、それだとなんだか「学校で落ちこぼれなのに偉いのかい?」という疑問を抱いたり「フン、うちの子はギフテッドだから学校なんかに向いてないの!」と開き直るような間違った理解をしてしまいがちです。どちらが優れているとか劣っているではなく、違うという点を強調する為に私はゼブラと呼ぶ方が適切なように思っています。

 

 もちろん高い知能指数を持っていて学業も容易にこなせる秀才といわれる子供達もいる訳ですから、一般に知能指数だけでは判断できかねます。ゼブラかどうか調べる特殊なテストがあるのですが(一般のIQテストだけではわからない)それをしたところでその子達が学校についていけるようになるわけでも、社会に対して言い訳ができて大目に見てもらえるパスが頂けるわけでもないので、そのあたりを誤解されないように願います。

 

 大切なのはその子の特殊能力をいち早く見極めその能力を最大限有効に伸ばしてあげること、そして後にその能力を使って社会に貢献できる大人に成長するよう導くことではないでしょうか。

 

 感受性が強く勘が鋭いのも特徴で、ゼブラ達は自分に他とは違う能力があることを小さいときから感じて知っています。でもそれらの能力は学校では評価されない場合が多いので徐々に自信を無くし、このままでは自分は立派な大人になれないという恐怖と悲愴に打ちひしがれてしまいます。そのせいで思春期に入ると鬱になってしまうケースもあるのです。

 

 セブラ達は個々に確立した美学があってそれにそぐわない人生は受け入れません。学校を卒業していなくても自立して生活していける手段として親や周りがそれなりの仕事を与えても、自分の才能や美学にあった生き方でなければ一生納得しないのが彼らの特徴です。とても繊細で複雑な生き物なのです。

 しかし彼らが上手く到達すれば画期的なアイディアで表現したり、斬新な企画を実行したりできるので将来有能な人材となることは間違いないでしょう。でもその前に育てる方は疲れてしまって、うちの子はそんな優れた人材にならなくても人並みに幸せな人生を歩んでくれればいいと親が思い始めたとしましょう。それではダメなのです。彼らは今の現実とはほど遠く高い理想を追い続け、その理想に到達しなければ幸せにはなれないと密かに自分自身にプレッシャーをかけているのです。

 

 それではゼブラ達をどう育てれば良いのか。。。これは大きな課題です。

 

 その前にどうして知能指数が高いのに学校の授業についていけなくなるのかについてもう少し説明させて下さい。ゼブラを見ていると「どうしてこんな簡単なことができないの?!」と怒りたくなるときがあります。できない原因は独特の思考回路にあるのです。彼らは根本的なところから物事を理解しようとするので、例えば学校教育でよくある「方程式にあてはめる」というやり方に全く興味が持てません。その方法を安易に使うことは彼らの美学に反するのです。特に丸暗記にひどい嫌悪感を持つのでテストの点は悪くなってしまいます。又、ひとつひとつの言葉に対する独自のイメージや解釈を持っていることがあり、どれだけ説明されても皆と同じ理解に至ることが難しいのです。授業も自分の思考回路と違うとチンプンカンプンで雑音にしか聞こえず上の空になってしまう。終いには学校側から異色の生徒として扱われ能力がないと判断されることになり、非常に感傷的なゼブラは自分に理解のない教師や大人に反感を持ち授業や学校が嫌いなって、扉を閉ざしてしまうのです。

 

 これはもう取り戻すのに時間と労力がかかる大変な状態になってしまいました。中高校生のお子さんでこのようにして落ちこぼれてしまい学業を断念せざる得なくなったケースが多々あるのは残念です。絶対に取り返しがつかないわけではないですが、できればもう少し早いうちに事態を把握して対処してあげれば苦しい思いをして悩むことを避けることが可能ではないでしょうか。

 

 それじゃあ、どうすればいいの?絶対的なマニュアルはないのですが、私なりのアドバイスはあります。

 最初のステップだけ今日は話させて下さい。

 

 先ず、自分の子供を他の子供達と比べるのをやめて、その子はゼブラだということを深く理解することです。根本的に他の子供達と違うということを分かる必要があるのです。できないことをできるように改善しようと頑張るのはやめて、独特の能力や優れたところに視点を置き直してみて下さい。そして、どうすればその優れた能力をより伸ばせるかを真剣に考えてアイディアを沢山出してみる。ちょっとゲーム感覚になることも視点を変えることに役立つかもしれません。

 深呼吸をして頭の中をリセットして下さい。今まで親としての義務だと思って頑張ってきた目標「我が子を社会で活躍する頭の良い立派な大人に育てる」を諦めて、「我が子のユニークで独特な才能を大切に守ろう」に置き換えてみて下さい。その子の独特の才能とゆっくり付き合う日々の生活に視点を移すことができれば少しずつ少しずつ何かが変わってくるはずです。親御さんがアイディアを駆使して毎日ユニークな才能と接することを楽しめば必ず別の可能性が見えてくると私は信じています。

 

 自身や周りにこのようなお子さんがいらっしゃる方、またはこの記事に興味を持って下さった方、是非シェアーをして理解を深めて下さい。また、ご質問やご感想、ご意見も頂ければ嬉しいです。

 そして、このようなことでお悩みの方、セッションを受けてみたいと思われた方、ご遠慮なくお気軽にご相談下さい。

 

 今日はここまで読んでくださってありがとうございました。

永田  友絵

 

 

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