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自分の味方?それとも敵?

 

何かをしようと思った時、誰かに背中を押してもらっているかのようにスムーズに実現することができますか? もしかして、何をするにもいつも邪魔が入りくじけてしまうと感じていませんか?

 

例えば、明日は大事なプレゼンの日だとしましょう。自分の企画が採用されれば、昇給が期待できるチャンスです。スライドや資料はそろっているし、話の内容もリハーサル済み。そう準備は万端!

と・こ・ろ・が、その晩に友人からプライベートな相談を受け、断れず遅くまで付き合って飲んでしまった。または、夕食の支度中に指を深く切ってしまい、救急病院へ駆けつけざるを得なくなってしまった。

大切な日の前日に、思いもよらないハプニング。

当日は疲れと傷心からプレゼンに集中できず、思い通りの結果が得られなかった‥

 

このような予想外のどんでん返しで、せっかくのチャンスを逃してしまった。

これって偶然に運が悪かっただけなのでしょうか?

 

サボタージュ(Sabotage)というフランス語があります。

パリジェンヌのおしゃべりを思い浮かばせる美しい響き、さぼたぁ〜じゅ?

実は日本語で怠けるという意味の “サボる” の語源でもあり、意志を破壊されるというネガティブな言葉なのです。

この言葉がチャンスを逃がしてしまう事とどんな関連あるのかを少し説明させて下さい。

 

サボタージュの語源は、フランス語の木靴であるサボです。

 

労働者が給料値上げのストライキを起こした時に、履いていた硬いサボを皆が投げ、そのサボが工場の機械に挟まり作動しなくなりました。破壊された機械を修理し終わるまでの期間、誰も働けなくなり、値上げどころか給料ももらえない状況に陥ってしまったわけです。

 

向上しようと思ってしたことが、反対に足かせとなってしまった出来事に由来したサボタージュ。

 

― もしこのサボタージュが自分自身の中で無意識に起こってしまっていたら? ー

 

こうありたいという望みの方向に気持ちは向いているのにも関わらず、自分の中にある邪魔者「障害物」が自分自身をつまずかせてしまっていたら? せっかくのチャンスを逃しかねません。

 

あなたは自分の味方?それとも敵なの?

 

今日シェアしたいテーマはこれ!

Self Sabotage 『セルフ サボタージュ』=自分で自分をつまずかせる。

 

自分ではコントロールできない潜在意識下で起こる心理状態で、自分自身の向上を妨げる「自己破壊」の作用のことをいいます。

 

こうしたい、こうありたいという気持ちはあるのになぜか計画が前に進まない、または結果が思わしくない。そのようなとき自分の成功を自ら破壊しているセルフ サボタージュの状態に陥っているかもしれません。

 

例えば一番代表的な例は、

プロクラスティネーション(Procrastination)実行を先延ばしにしてしまうことです。

試験勉強や宿題、締め切りのある仕事を何となくやる気が出ないと先送りにして、前日に大慌てしてしまう。前もってやっていればもっと良い結果が出せたのにと後悔。

 

これ、皆さん経験ありませんか?

 

私の場合は書類の整理が先延ばしです。大きな箱に書類がバーッと入っていてそれが3箱あります。領収書、請求書、証明書、取っておきたいカタログ、レストランのショップカード、頂いた名刺まで‥スミマセン。

 

忙しいから時間がないと理由をつけて、箱を横目で見てみない振り。

整理をすることを考えたら、ゾーッとする。不得意〜苦手〜嫌な感じ〜。

締め切りと思って明日片付けるぞ!(何で今日と違うの? いや、明日するって〜。)

 

他には「どうしてこうなるのか分からない‥。」といった自分では自覚できない原因によるセルフサボタージュに次のような例があげられます。

  • 彼とデート、友達と旅行など楽しい時間を過ごしたのに、最後にそれを台無しにするような出来事が毎回同じパターンで起こってしまう。そして、感情的になって怒ったり泣いたりして、最悪な気分で一日が終わる。

なんでこうなるの?

楽しい気分で一日を終えることを妨げる「障害物」とは何なのでしょうか?

  • 充分な経験がある、または必須の資格を持ているにも関わらず、自分の力量に値する職に就いていない。自分より経験が浅く資格がない人が活躍している気がする。

このケースではどんなことが「障害物」となってセルフサボタージュに陥っているのか考えてみましょう。

 

セッションに来られるクライアントさんのケースを参考にすると、単に自身がないとかやる気がないというわけではなく、潜在意識下で「成功するな!」という禁止令が出されている場合があります。

 

両親が充分な教育を受けていない家庭に育った場合、もしくは兄弟に障害者がいる場合など、自分だけが成功することに対する罪悪感が「障害物」になっているかもしれません。または家族の嫉妬を買い、愛されなくなり仲間はずれにされる危機感があると「成功するな!」という言葉が励ますかのように自分を破壊することも考えられます。

  • 自分の仕事の価値や労力に値する報酬を得ていない。

これも成功を破壊するセルフサボタージュで、「お金を稼ぐことは汚い。」という多くの人が持っている信仰が原因となっていることが多々あります。もっと探ると、お金持ちだったせいで命を脅かされた経験がある人が先祖にいると「お金を稼ぐことは危険だ!」という信仰が、一晩で全財産が紙くずになった経験がある人がいると「お金のことは考えたくない!」という後悔の念が、自分の中に染み付いてしまっているかもしれません。

 

サボタージュを解放するにはその原因となる「障害物」を明解にする必要があります。

 

先の例のように、「成功するな!」「お金を稼ぐな!」という禁止令、「お金を稼ぐと危険!」という注意報、「考えたくない!」という拒否の意向、そしてそれらにまつわるネガティブな感情、罪悪感、嫌悪感、恐怖などが「障害物」となっているわけです。

 

それらを取り除かない限り、何度挑戦しても毎回期待はずれな結果を招くだろうということは想像して頂けると思います。

 

「女が仕事で成功できるわけがない。」

 

これは、私が父親から実際に言われた言葉です。

この信仰に従って何年も生きていました。父と同世代の男性は女性が社会で活躍するのを嫌い、男が妻と子供を養うものという考え方が定着していたものです。私は父を尊敬していますし、彼の顔に泥を塗ることはできないでしょう?

 

この「成功するな!」という障害物を抱えながらどうやって仕事で自立し、それに値する報酬を得ることができるでしょう?これは女性に多いセルフサボタージュの代表的な例ではないでしょうか。

 

私自身の場合は、その奥にもっと深い信仰がありました。

「自分の仕事に値する報酬を得る」ということに対して充分なGOサインが出ていない、まだ残っているセルフサボタージュがあると感じていました。それを完全に洗浄したい(解放したい)と思い試行錯誤していた頃の出来事です。

 

ある晩、眠りかけの状態だった私の左側に何らかの存在を感じました。着物を着て凛とした女性が5人ズラッと並んでいます。

そして彼女たちは口々にこう言ったのです。

「隠れて学びなさい、夫に見つかったらあの納屋に入れられる。」

「痛い思いをしたくないなら、黙っていなさい。」

「そうです。詩を詠んで、楽器を奏でるだけでいい。」

 

えっ何?なや?

えぇぇ〜っ!? その瞬間に納屋らしき場所の中にワープ。

私は薄暗いところで静かにじっとしている。

でも怖くもなく、悲しくもない。ただ、脱力感だけが感じられる。

 

あぁ、これだ!私のセルフサボタージュの原因は。

 

後で思うと、女性たちは母方の祖母に雰囲気が良く似ていたので、そちらの祖先でしょうか?

もぉ〜、おばあちゃん達やめてくださいよ〜。

そして解放の呪文(アファメーション)

「おばあさま方、わたしの能力を最大限に生かし報酬を得ることを今許可して下さい。

あなた達の苦しみを今解放する私を誇りに思ってください。」

 

他にもセルフサボタージュに陥っていると考えられる状況に以下のような例があります。

  • 何も悪いことをしていないのに、批判されたり、いじめられたりする。
  • 病気がなかなか治らない。いつも病弱である。

このような状態に好き好んでなる人はいないと思います。

でもそれがセルフサボタージュであれば、何か「障害物」があるはずです。

「誰かにかまってもらいたい。」

「受けることのなかった母の愛を今まだ待ち続けている。」(母が他界した後もなお。)

「病気だと居心地がよい。健康だと頑張らなくてはいけない。」

被害者のポジションにつく癖がついていたり、いつも病弱である原因が「自分の不幸は誰かのせい。だから自分で責任をとれない。」という小さな子供の心理状態から成長していないことにあるとすれば、まさに自分を自分で苦しめているケースです。

  • 病気、又は疲労しているにも関わらず、休むことができない。
  • 人一倍努力しないと人並みにできない。

ちょっと驚くことに、文化や風習からくる信仰や、美徳とされていることわざ、教訓がセルフサボタージュの原因である「障害物」となる場合もあります。

 

「働かざるもの食うべからず。」「時は金なり。」

休憩することに罪悪感がある人は少なくありません。

 

「苦労なしに栄光なし。」「蛍雪の功」

努力することがあまりに美徳となりすぎて、努力や苦労することだけが意義となってしまっている。

 

ことわざや教訓も、それによって励まされ勇気づけられるのなら価値がありますが、それが必要以上に重くのしかかり「障害物」となって自分を苦しめているなら、その信仰をあきらめる必要がありそうです。

 

あなたは自分の味方?それとも敵?

 

セルフ サボタージュに心当たりがありませんか?

思い立ったが吉日。今直ぐ解放して、何をやっても誰かに背中を押してもらっているかのようにスムーズにやり遂げたいと思いませんか?

 

それとももう少し大切に取っておく?

自分のリズムを尊重して、無理せず時期が来るのを待つこともありでしょう。

でも分かっているのと、全く無意識なのは違いますから。。

 

そして思うこと。わたし自身が自分の一番の味方、最高の友だと感じることができれば、人生が虹色に変わるだろうな。

 

地球が虹色でいっぱいになりますように。

永田友絵

 

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